Drobo 再構築

2021年 12月13日computer

先日、Droboのハードディスクを1個交換し再構築しました。そのプロセスを残しておきます。

上は別の Drobo で、一台目のDrobo のバックアップデータでいっぱいになっています。一番上の bay 0 がオレンジになっているのは、空き容量が少なくなっているのでココを大きな容量のディスクに交換しなさいという警告です。

(1)ドライブは最上段が bay 0 で下へ順にbay 4 まで5個のハードディスク収納スペースがあり、さらに最下段の mSATA SSD キャッシュが bay 5 と呼ばれています。

今回は bay 2 の 8TB HDD を12TB にグレードアップします。上のムービーは bay 2 のHDDを抜いたところです、すぐに HDD 4個の状態での再構築が始まりました。予想所要時間は132時間でした。

132時間・・・あまりといえばあまりの時間です。Drobo が開発された当初の個人の PC環境は 250GB からせいぜい 1TB までのHDD 使用が普通でしたから、再構築も3時間前後で完了したものと思われますが、現在ではその10倍以上の容量を搭載しているためにこのような長時間を要するようになってしまったのだと思われます。さて、bay 2 に「ドライブを追加」と表示されているのですが・・・

(2)Drobo社のサイトの説明によると、ドライブ交換の際にはまず古いドライブを抜いて再構築。それが終わってから新しいドライブを挿入して再構築・・・このような手順になります。しかし、まず132時間を費やしたのち再び同程度の時間がかかるかも知れないのです、2回合計で約10日間というのは常識外れと言うほかありません、構築を続けている間にトラブルでも生じればオワリです、そんなに待てません。なので1回目の再構築終了を待たずに空きの bay 2 へ 12TB HDDを差し込みました。冗長性デュアルの設定だったので思い切ってやってみました。

その結果が上のムービーです。これは危険だったかも知れません。全部のドライブがブリンクしているのは再構築中というメッセージですが、交換していない bay 0 だけ色が異なります。実はこの直前には bay 0 が「空き」と表示されたのです。

(3)bay 0 に一体何が起こったのでしょうか? 上のログの最下段、Data protection started というのはbay 2 のドライブを抜いて Drobo の再構築が始まったことを示しています。最初はDrobo社の指針通りこのまま構築が終わるのを待つつもりでした。しかし、132時間に恐れをなして30分後に 12TB HDD を突っ込みます。その時に無関係のはずの bay o に異常が生じます。下から2段目、Drive in bay 0 encoutered an error. なんと Drobo は bay 0 のディスクを見失っています。ランプも赤で警告を示しています、この時点で bay 0 と bay 2 がなくなったのです、ちょっと慌てました。

Drobo は再度 bay 0 にアクセスを試みますが失敗しています。しかしその後、まず bay 2 が認識され、続いて bay 0 がやっと認識されました。

(4)上がすべての処理が終わった時のログです。Drobo は構築中にあと何時間かかるのかという時間を表示しますが、bay 2 にドライブを挿入した時点で 72時間と表示されました。最初の132時間に比べるとかなり短縮されています、おそらく 12TB が追加されたために構築作業に余裕が生じたのがその理由だと思います。

実際にかかった時間は約77時間でした、ほぼ Drobo の予想通りです。それでも3日以上ずっと待ち続けるのはちょっとストレスでした。

実は Drobo の再構築は今回が初めてです、今までは全データを他のドライブに待避させたあと、Drobo のディスクを入れ換えて初期化。そしてデータを戻していました。今回は、一度は経験しておくべきだと思って Drobo を運用したままディスクの交換をしてみました。

結論は、冗長性デュアルだから難を逃れたものの、HDDを抜いた後、構築が終わらないのに新しい HDDを入れたら危険かも知れないということ、Drobo の空きが多くある状態で入れ換えないと構築に大変な時間がかかるということです。

(5)さて、健康になった Droboを見ていただきましょう。今まで型番を書きませんでしたが Drobo 5D3, Thunderbolt 3 での接続です。このように ディスクに損傷もなく、かつ容量に空きがある場合は綺麗なグリーンのグラフで表示されます。

構成は 12TB×3, 10TB×2, 合計56TBですが、Droboのサイトで実際の生容量をシミュレートすることができて、それによると総容量 約51TBになります。そのうちの実際に使える容量が約30TBということです。つまり、ハードディスク資源の約4割がデータプロテクションに使われるわけです。これは Dual Disk Redundancy (冗長性デュアル)の場合です。

補足として、以前に8TBと14TBを同時に使用していた時期があったのですが、14TB1台だけ突出していても使える容量はほとんど増えません。引き続き14TBを追加する予定があるのならば過渡的な措置として意味があるかも知れませんが、そうでなければ無駄な出費になります。

(6)この Drobo-2 は8TB×5 の構成です。この場合も 40TB の総容量があるわけではなく、Droboのサイトでシミュレートすると総容量は 約36TBです。そして使用できるスペースは 約29TB です。冗長性がシングルの場合は データプロテクションに ハードディスクほぼ1台分が使用されるようです。5台のうちの1台ですから効率は良いと言えるでしょう。

Drobo-1 の再構築が終わって、万一のために待避していたデータを削除したので余裕の容量です。

toshi

toshi

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です